Vanilla Letter

日々と読んだ本の感想の記録帖
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「春になったら莓を摘みに」梨木香歩/著 新潮社
春になったら莓を摘みに
著者が学生時代に下宿したS・ワーデンにあるウェスト夫人の話が中心になっているエッセイ。
様々な人が出入りするウェスト夫人の下宿は、本当に人種の坩堝のようで、ウェスト夫人は英国という国においてこんなに来る者を拒まない人がいるのだろうかと俄には信じがたいくらいの女性です。
アメリカ生まれで結婚して英国へ移り、離婚でしてS・ワーデンに引っ越して、やがて様々な人に下宿を提供するようになったウェスト夫人の、寛容な態度は、読んでいても目を見張るものがあります。どうしても先入観を持って人を見ずにはいられない部分が少なからずある自分としては、分からない未知の存在であるからといって拒絶しないウェスト夫人の姿勢を少しは見習いたいものです。なかなかできませんけど。
英国だけでなく、カナダやニューヨークに著者が出向いた際の話などもあるのですが、外国において外国人というだけでなく東洋人ということで少なからず偏見を持たれることがあるのは、多分将来においても変わらないのだろうと思わずにはいられません。
人は自分と違う存在(わかりやすく見た目が違う、肌や髪や目の色が違う等)で区別する部分が少なからずあり、違いがあるからこそ面白いのだと思うのですが、それがマイナスに働くことも多々あります。それをいかに受け入れ消化していき、相手の偏見がわずかなりとも減る努力をするか、ということも大切のように感じます。
理解しようとしてもできないし、分かり合えないことも多々あるけれども、それでもウェスト夫人のように受け入れる、ということがまずは大事なようです。それすら、難しく感じることはありますけど。
* 本/作家名《な》行 *
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