Vanilla Letter

日々と読んだ本の感想の記録帖
「銀の匙 Silver Spoon」8巻 荒川弘/著
銀の匙 Silver Spoon 8 (少年サンデーコミックス)

エゾノー、秋から冬にかけての話。
現実は厳しいけれど、諦めなきゃいけないこともたくさん出てくるけれど、でも諦めたらそれで終わりだということをひしひしと感じる巻でした。

いっちゃんの甲子園という目標が絶たれたり、チーズ作りをしたり、豚の世話をしたり、酪農家の現実という壁があったりで大変な話なのだけれど、でもまだ本当の大変さを自分の身で実感してない八軒だからこそ、諦めずにやろうって言えることがあるんだと感じました。
そして、エゾノーの皆さんはよほどカニで儲けていらっしゃるらしい。
いつかいっちゃんが自分の牧場を持つことができればいいのだけれど。
アキと八軒の仲が少しずつだけど進展しているので、二人がどうなっていくのかも楽しみ。
アキの成績がどれほどのものかも気になるけれど...。
* 本/作者名《あ》行 *
「銀の匙 5巻」荒川弘
銀の匙 Silver Spoon 5 (少年サンデーコミックス)

「秋の巻」の2巻目。
今回はゴミ拾いで八軒が子犬を拾って、その犬の世話を引き受けてしまったり、エゾノー祭で馬術部がなにをするかを考えたり、という話。
「夏の巻」では食育の話でしたが、今回は八軒が自分の立ち位置を探す話になっていたように思います。
八軒は子犬を拾って、馬術部で飼ってはどうかとダメモトで提案して、それが周囲から受け入れられたことにより、少しずつ自分がどのように発言していけば良いのか、模索し始めているように見られます。中学時代までとは異なり、自分が意見したことに対して賛同してくれる友人や教師に囲まれ、協力してくれる人々とどのように付き合っていけば良いのかということが、まだ手探り状態ではあるけれど、彼なりに考え始めた時期でもあるように感じます。
それにしても八軒は、良い同級生や先輩、教師に恵まれています。
彼の周囲では、まずは自分が「こうしたい」ということに対して、「どのようにすればそれを実現できるか」ということを提案してくれる人々で溢れています。子犬を飼うえさ代にしても、常磐のちょっとしたアイデアで稼げましたし、犬小屋も先輩はすぐに作ってくれています。
エゾノー祭の出し物にしても、誰もが即座に「できない」とは言わず「実現するためにはどのようにすればよいか」と知恵を出し合って協力してくれます。
この、最初から否定せず、いかに「実現」に向かって努力をするかというのは、実際のところそう簡単ではないと思うのです。
もちろん、協力してくれる人がいるからこそ実現するのですが、誰もが協力を拒まず、一緒に頑張ってくれるというエゾノーの姿勢は凄いです。
努力だけではどうにもならないところもたくさんあり、それで生徒たちは皆、進路や将来に悩んだり、苦しんだりしているわけですが、それでも頭から否定する人がいないという素晴らしい環境。
楽しいことばかりではない高校生活のはずだけれど、それでもエゾノーは八軒にとっては新しい自分を発見する最適の環境になりつつあるように感じました。

次巻で、八軒がどんな活躍を見せてくれるのか、続きが楽しみです。
* 本/作者名《あ》行 *
「長い廊下がある家」有栖川有栖/著 光文社
長い廊下がある家
火村シリーズの短編集。4作品が収録。
「長い廊下がある家」は詩的雰囲気が漂うところがこの作家さんらしい空気がある作品でした。
事件としては違う方向に展開していくのかと予測したのだけれど、よく考えたら短編ではそれはあり得ないだろうという推理でした。事件としてはそちらのトリックですかという展開。4作品中では一番長い短編です。
「雪と金婚式」は雪の上に足跡がついて・・・のミステリ。そういえばマリーの「金婚式」は子供の頃のピアノ発表会で弾いた曲だったとふと読みながら思い出しました。フランス語でのタイトルは今回初めて知りました。
「天空の瞳」は珍しくアリスが一人で警察に助言する話。火村がまったく登場せずに最終的に事件が解決するというのは珍しいといえば珍しいのですが(そしてきちんと事件が解決されていますし)、いつもは違う回答ばかりを導き出しているアリスが活躍しているのも面白かったです。こういう答えの出し方は、火村ではあまりない気もしますし。
「ロジカル・デスゲーム」はやっぱり確率としては1/2にしか思えないのですが、後から変更すると確率が変わるという話なのでしょうか。それともこれは確率の問題ではなく、選択に関する知能ゲームということなのか・・・。事件そのものよりも、理論がわかるようなわからないような、そんな感じの事件でした。それにしても火村、珍しく迂闊に事件の被害者になっています。
* 本/作者名《あ》行 *
「王子はただいま出稼ぎ中」岩城広海/著 角川ビーンズ文庫
王子はただいま出稼ぎ中 (角川ビーンズ文庫)
《あらすじ》
財政難で借金だらけのフォーレ国の王子ユートは、他国に嫁ぐ姉の持参金を稼ぐため、ニーザベイム国の剣術大会に出場。順調に金を稼いでいたが、タジェスという名の青年と知り合った辺りから様子が怪しくなり、何者かに襲われたり、無実の罪で投獄されたり、果てはニーザベイム国の王太子暗殺を依頼され・・・。
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* 本/作者名《あ》行 *
「ヴァンパイア執事―お嬢様と幸福の人形」入皐/著 一迅社文庫アイリス
ヴァンパイア執事―お嬢様と幸福の人形 (一迅社文庫アイリス)
《あらすじ》
幸福の使者と呼ばれる人形がシシリア公国にやってきた。そのお披露目会場に招待され出向いたレイラ。しかしその人形は直前になって何者かに盗まれて・・・。
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* 本/作者名《あ》行 *
「金星特急1」嬉野君/著 新書館ウィングス文庫
金星特急 1 (新書館ウィングス文庫)
《あらすじ》
『金星』と言う名の正体不明の絶世の美女の花婿に選ばれれば、この世の栄華は思いのまま。この金星の花婿を乗せる特急に乗り込んだ高校生の錆丸は、同じく東京駅で特急に乗り込む為にホームに現れた砂鉄、ユースタスと知り合う。両親の反対を押し切って特急に乗り込んだ錆丸だったが、特急はそう簡単には彼らを金星の元へと連れて行ってくれるわけではなく・・・。
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* 本/作者名《あ》行 *
「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎/著 新潮社
ゴールデンスランバー
《あらすじ》
仙台市で起きた首相暗殺事件。犯人とされたのは、元・宅配便ドライバーの男。事件発生の翌日には警察によって容疑者が判明し、男に関する様々な情報がテレビで流される。やがて犯人は警察とテレビカメラに姿を見せて・・・。
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* 本/作者名《あ》行 *

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